子供の歯医者さんの定期検診って、なぜ必要?
私が初めて歯医者さんに行ったのは、なんと小学校6年生!学校での歯科検診が終わって、「虫歯がありました」と書かれた紙をもらったのがきっかけでした。でも当時はそれが普通で、歯医者さんは痛かったり、虫歯ができたら行くんでしょ?という感覚でした。
それまで運よく虫歯になったことはなく、めちゃくちゃ緊張しながら歯医者さんに行ったのを、今でも覚えています。
今勤務している歯科医院は、午後になると定期検診を受けるお子さんでいっぱいです。
今では小さい頃から、虫歯がなくても定期的に歯医者さんに行くのが当たり前になってきましたが、そもそも定期検診って、何をしにいくの?なぜ必要なの?
今回は私個人の体験や、歯科医院に来院される患者さんの様子をもとに、このテーマについて考えてみました。
子供の虫歯は痛みのないうちに、あっという間に進行する。
うちの歯科医院に来院されるお子さんで、痛みを訴えて虫歯が発見された、という患者さんはほとんど見かけません。大人だったら、歯がしみる、ズキズキする、そういった症状から虫歯が見つかることはありますが、乳歯の場合、わりと大きな穴が開いていても、本人は全く気が付かなかった、ということがとても多いです。
その割に、乳歯は歯の表面が柔らかく、虫歯に対しての抵抗性が弱いので、あっという間に進行してしまいます。放っておくと、神経まで達してしまい、永久歯に影響を及ぼすような虫歯に💦
そうなると、治療時間も期間も長くなる、麻酔が必要になる、お子さんは嫌がる、連れてくるパパママも大変になる・・😫どうでしょう?数か月~半年に1回定期検診を受けて、虫歯が小さいうちに処置しておいたほうが安心ですよね!
歯のクリーニングやフッ素で虫歯を予防!
虫歯の早期発見も大事ですが、その前にまず、虫歯を予防すること!
また、虫歯だけでなく、歯茎のケアも大切です。
歯石や着色の汚れは、歯科専用の機械でないと、除去できません。定期的にクリーニングをしてもらい、お口の中を清潔に保ちましょう。
また、フッ素塗布は乳歯や、萌出したばかりの柔らかい永久歯には特に効果的とされています。
シーラントは、臼歯の溝を、プラスチック(樹脂)で埋めて、汚れが溝に入り込まないようにする処置ですが、私の経験上、こちらは推進している歯医者さんと、していない歯医者さんに分かれるような気がします。歯の溝が深かったり、シーラントが適した歯には効果があると思いますので、歯科医に相談して、必要であれば処置してもらいましょう。
←白い部分がシーラント
正しい歯磨きの仕方を身につけよう!
虫歯だけではなく、定期的に歯医者さんにチェックしてもらう大事なこと!それは「磨き残し」です。
自分ではしっかり磨いている、または仕上げをしてあげているつもりでも、いつも同じところに汚れが残っていたり、しっかり磨けていないところがあるお子さんが多いです。
磨く順番、歯ブラシの当て方、動かし方、歯ブラシの形、大きさ・・ちょっとしたアドバイスで、グンと磨き残しが減っていきます。
定期検診の時に、自分で磨きにくいところ、仕上げ磨きの仕方など、先生や歯科衛生士にチェックしてもらい、正しい歯磨きの仕方を習慣化しましょう❗
歯医者さんに慣れておこう!
冒頭にも書いた通り、私は虫歯になってから、初めて歯医者さんに行ったため、初回から訳も分からず歯を削り、何かを詰められ😅、小学校6年生とはいえ、それはそれは緊張しました。
(しかも親の付き添いもなく1人で行った記憶が‥)
そのせいか、歯科衛生士になった今でも、歯医者さんは大の苦手です・・
患者となってあの椅子に座ると、冷や汗が出ます🥶
こういう方は年配の方に非常に多い気がします。聞くと、やはり最初に痛い思いをしてトラウマになっていると。
ただでさえ怖い印象のある歯医者さんで、いきなり歯を削ったり、痛い思いをしてしまうと、余計に歯医者さんが嫌になって、大人になっても引きずってしまいがちです。
小さい頃から定期検診で、少しずつ痛みのない、クリーニングなどで慣れておくと、いざ虫歯になって治療が必要になった時、スムーズに治療に入ることができます。
最近は、検診が終わった後に「また明日も来るね。」と言ってくれる子もいるくらい、歯医者さん大好きなお子さんがたくさんいます😍
まとめ
こうした理由から、特に気になることがなくても、お子さんの歯を定期的に歯医者さんでチェックしてもらうことは、とても大切だと思っています。
この他にも、矯正歯科が併設されている歯科医院なら、子供の頃から歯並びをチェックしてもらうことで、適切な時期に矯正を始めることができたり、アドバイスをもらえたりもします。
私のように、歯医者嫌いにならないように・・ぜひ歯医者さんで定期検診を受けましょう!