歯科衛生士ぴよの徒然なる毎日

ママ歯科衛生士ぴよのブログ

歯ブラシを嫌がる子への対処方法!

「うちの子歯磨きが大嫌いで、毎日押さえつけて何とか磨いてるんです‥」

「毎日泣かれて、子供の歯磨きするのが憂鬱で・・」

小さなお子さんを連れていらっしゃるママパパさんから、よく聞かれる悩みです。

ママパパが一生懸命になればなるほど、子供はその気配を察して、余計に嫌がります😂

大事なのは歯磨きは、楽しい、気持ちいい!と思わせること。

では実際どうすればいいのか、年齢別にまとめてみました。

※年齢(月齢)と歯の本数はあくまで目安です。個人差があります。

 

生後6ケ月~10ヶ月(前歯2~4本)

乳歯が生え始めたら、まずお口の中に手や物を入れることに慣れることから始めましょう👆

濡らしたガーゼを指に巻いて、授乳や離乳食の後に歯を優しく拭いてあげます。指につける指サック型の歯ブラシや、慣れてきたらシリコン製の歯ブラシを使ってみてください。

 

生後10ヶ月~1歳(上下8本)

お口の中に手やブラシを入れることに慣れてきたら、赤ちゃん用の歯ブラシで優しく磨いてあげましょう。

まだ歯磨き粉はつけなくても大丈夫です❗

この時期のポイントは、歯ブラシが楽しい、気持ちいいものだと思ってもらうこと!

たまには歯磨きをしないで寝てしまった・・💦なんてことがあっても神経質になりすぎず、肩の力を抜いて、歯磨きの習慣をつけていきましょう!

 

1歳~2歳

この頃には、乳臼歯という奥歯が生えてきます。

興味を持つようなら、赤ちゃん用歯ブラシを自分で持たせてみるのも良いでしょう。

そのあと、赤ちゃんを膝の上にあおむけに寝かせて、仕上げ用のブラシで磨いてあげます。

そろそろ歯ブラシにも慣れてきていたら、しっかりと仕上げをしましょう。

上の前歯の中心にあるヒダ(上唇小帯)に歯ブラシが当たると痛いので😖指でガードして磨いてあげてください。

ぶくぶくうがいのいらない、フッ素ジェルを使い始めても!

 

2歳~3歳

乳歯が20本生えそろったら、毎食後に歯磨きをする習慣をつけていきましょう。

そろそろぶくぶくうがいができる年齢です。大人や兄弟がまず見本をみせて、真似をしてもらうことをお勧めします。

最初は飲み込んでしまったり、うまくいかなくても、焦らず毎回やってみましょう!

うがいができるようになったら、子供用の歯磨き粉の使用をお勧めします。使用しなくても、しっかり歯ブラシを当てれば問題はありません。

歯磨き粉を使用した方が、着色汚れは付着しにくくなります。

子供用の歯磨き粉は、なるべく発泡の抑えられたもの、フッ素入りのものがお勧めです。

また、奥歯の虫歯が多くなってくる年齢です。この頃から1日1回、フロスをする習慣もつけましょう!

この年齢で歯ブラシを嫌がる場合は、好きなキャラクターのついた歯ブラシ、好きな味の歯磨き粉🍓🍇などを一緒に選んでみてはいかかでしょうか。

どうしても嫌がる場合は、歯医者さんに行ってみましょう!歯医者さんで上手にできて、自信をつける子もたくさんいますよ😆

 

まとめ

乳歯がまだ生えそろわないうちは、まずは焦らずに、歯ブラシは気持ちいい😍と思ってもらうことを目標に。歯が生えてきた!虫歯にしてはいけない😤と無理に抑えつけてしまうと赤ちゃんはますます「嫌なこと」と認識してしまします。

乳歯がそろってきて、子供の意思が出てきたら、歯磨きの大切さを伝えながら、できるだけ歯磨きの時間を楽しくする工夫をしてみましょう!

子供の歯医者さんの定期検診って、なぜ必要?

私が初めて歯医者さんに行ったのは、なんと小学校6年生!学校での歯科検診が終わって、「虫歯がありました」と書かれた紙をもらったのがきっかけでした。でも当時はそれが普通で、歯医者さんは痛かったり、虫歯ができたら行くんでしょ?という感覚でした。

それまで運よく虫歯になったことはなく、めちゃくちゃ緊張しながら歯医者さんに行ったのを、今でも覚えています。

今勤務している歯科医院は、午後になると定期検診を受けるお子さんでいっぱいです。

今では小さい頃から、虫歯がなくても定期的に歯医者さんに行くのが当たり前になってきましたが、そもそも定期検診って、何をしにいくの?なぜ必要なの?

今回は私個人の体験や、歯科医院に来院される患者さんの様子をもとに、このテーマについて考えてみました。

 

子供の虫歯は痛みのないうちに、あっという間に進行する。

うちの歯科医院に来院されるお子さんで、痛みを訴えて虫歯が発見された、という患者さんはほとんど見かけません。大人だったら、歯がしみる、ズキズキする、そういった症状から虫歯が見つかることはありますが、乳歯の場合、わりと大きな穴が開いていても、本人は全く気が付かなかった、ということがとても多いです。

その割に、乳歯は歯の表面が柔らかく、虫歯に対しての抵抗性が弱いので、あっという間に進行してしまいます。放っておくと、神経まで達してしまい、永久歯に影響を及ぼすような虫歯に💦

そうなると、治療時間も期間も長くなる、麻酔が必要になる、お子さんは嫌がる、連れてくるパパママも大変になる・・😫どうでしょう?数か月~半年に1回定期検診を受けて、虫歯が小さいうちに処置しておいたほうが安心ですよね!

 

歯のクリーニングやフッ素で虫歯を予防!

虫歯の早期発見も大事ですが、その前にまず、虫歯を予防すること!

また、虫歯だけでなく、歯茎のケアも大切です。

歯石や着色の汚れは、歯科専用の機械でないと、除去できません。定期的にクリーニングをしてもらい、お口の中を清潔に保ちましょう。

また、フッ素塗布は乳歯や、萌出したばかりの柔らかい永久歯には特に効果的とされています。

シーラントは、臼歯の溝を、プラスチック(樹脂)で埋めて、汚れが溝に入り込まないようにする処置ですが、私の経験上、こちらは推進している歯医者さんと、していない歯医者さんに分かれるような気がします。歯の溝が深かったり、シーラントが適した歯には効果があると思いますので、歯科医に相談して、必要であれば処置してもらいましょう。

 

←白い部分がシーラント

 

正しい歯磨きの仕方を身につけよう!

虫歯だけではなく、定期的に歯医者さんにチェックしてもらう大事なこと!それは「磨き残し」です。

自分ではしっかり磨いている、または仕上げをしてあげているつもりでも、いつも同じところに汚れが残っていたり、しっかり磨けていないところがあるお子さんが多いです。

磨く順番、歯ブラシの当て方、動かし方、歯ブラシの形、大きさ・・ちょっとしたアドバイスで、グンと磨き残しが減っていきます。

定期検診の時に、自分で磨きにくいところ、仕上げ磨きの仕方など、先生や歯科衛生士にチェックしてもらい、正しい歯磨きの仕方を習慣化しましょう❗

 

歯医者さんに慣れておこう!

冒頭にも書いた通り、私は虫歯になってから、初めて歯医者さんに行ったため、初回から訳も分からず歯を削り、何かを詰められ😅、小学校6年生とはいえ、それはそれは緊張しました。

(しかも親の付き添いもなく1人で行った記憶が‥)

そのせいか、歯科衛生士になった今でも、歯医者さんは大の苦手です・・

患者となってあの椅子に座ると、冷や汗が出ます🥶

こういう方は年配の方に非常に多い気がします。聞くと、やはり最初に痛い思いをしてトラウマになっていると。

ただでさえ怖い印象のある歯医者さんで、いきなり歯を削ったり、痛い思いをしてしまうと、余計に歯医者さんが嫌になって、大人になっても引きずってしまいがちです。

小さい頃から定期検診で、少しずつ痛みのない、クリーニングなどで慣れておくと、いざ虫歯になって治療が必要になった時、スムーズに治療に入ることができます。

最近は、検診が終わった後に「また明日も来るね。」と言ってくれる子もいるくらい、歯医者さん大好きなお子さんがたくさんいます😍

 

まとめ

こうした理由から、特に気になることがなくても、お子さんの歯を定期的に歯医者さんでチェックしてもらうことは、とても大切だと思っています。

この他にも、矯正歯科が併設されている歯科医院なら、子供の頃から歯並びをチェックしてもらうことで、適切な時期に矯正を始めることができたり、アドバイスをもらえたりもします。

私のように、歯医者嫌いにならないように・・ぜひ歯医者さんで定期検診を受けましょう!

 

子供の歯を虫歯にしないためにできること

前回初ブログを投稿し、伝えたいことを文章にする、ブログの難しさを痛感しました・・

今回もまだまだ拙い文章ですが、1人でも読んでくださる方に伝われば嬉しいです😊

前回の『歯医者デビューって何歳から?』に続いて、今回もママパパが気になるテーマ。

子供の歯を虫歯にしないためにできることをまとめてみました!

 

まずは基本。歯磨きをしっかりする。特に寝る前!

当たり前じゃん!言われなくても・・」と思うかもしれませんが、いくら歯医者さんにこまめにクリーニングに行っても、これができないと意味がありません!

虫歯の原因は、歯の汚れの塊の中に潜んでいる、ミュータンス菌などの虫歯菌が、糖分を餌に増殖し、その過程で作られる酸性の物質が、歯の表面を溶かすためです🦷

まずはこの汚れをしっかりと落とすこと!

できれば朝、昼、寝る前、磨くことが理想ですが、朝、昼は学校などで忙しくてどうしても時間がない💦仕上げ磨きも忙しくてしてあげられない💦そんな時、朝昼はささっとでも構いません。その代わり夜寝る前だけは、時間をかけてしっかり磨きましょう!

お口の中は、起きている間は唾液が出ているので自浄作用があるのですが、寝ている間は唾液の分泌が減るので、虫歯や歯周病の原因菌が増えてしまうのです😈

 

歯ブラシだけじゃダメ!フロスで歯と歯の間の汚れを取りましょう。

乳歯の虫歯でとても多いのが、歯と歯の間!フロスで1日1回は汚れを落としましょう。

先日歯医者に定期健診に来た、小学校高学年の子が「毎日自分でフロスしてるよ!」と教えてくれました。

小さい頃から仕上げでやってもらっていたので、フロスしないとスッキリしないんだそうです。

フロスを小さな頃からしてあげると、自分で磨くようになっても習慣化していて、自らフロスをやるようになるんですね👍

また、乳歯は永久歯に生え変わる時期に近づくと、永久歯のスペースを作るために、前歯の隙間が空いてきます。

その頃になるとつい、フロスをしなくなってしまいますが、第1乳臼歯と第2乳臼歯の隙間はまだ狭いため、ここに虫歯ができてしまうお子さんがとても多いです。

奥歯だけでもしっかりフロスをしてあげしましょう!

 

歯医者さんに定期検診に行こう!

前回のテーマでも書いたとおり、2歳半前後を目安に定期的に歯医者さんでの検診をおすすめします。

虫歯ができていないか、歯茎の状態はどうかをチェックしてもらい、歯のクリーニングや、フッ素などの予防処置をしてもらいましょう。

定期検診で何をするのか、詳しくはまたブログに載せていこうかなと思っています!

 

おやつは時間を決めて、短時間で!

虫歯菌は糖分を餌にして増えていくことは、先ほどお話しました。そうかといって、甘いもの禁止!!絶対食べちゃダメ!!なんて無理です・・私も無理・・😅

一番良くないのは、ずーっと長い時間、口の中に甘いものが入っていること。

飴やチョコ、ダラダラ、ちょこちょこ食べていませんか?

キャラメルやソフトキャンディーのような、歯にくっつくものも要注意🍬🍭

食べる時間を決めて、食べたら歯を磨く、できなければぶくぶくうがいだけでもOKです!

また虫歯予防効果のある、キシリトールを使用したもおやつを取り入れるなど、おやつの内容も工夫しましょう!

 

鼻呼吸を意識して!口呼吸は虫歯のリスクUP!

気が付くといつも口が開いている、唇がいつもかさかさ・・そんなお子さんは要注意です。

先ほど寝ている間は、唾液の分泌が減るというお話をしましたが、口で呼吸をしていると、お口の中が乾いてしまい、虫歯や歯周病になりやすい環境になってしまいます。

もしアレルギーなどでいつも鼻が詰まっているなどがあれば、早めに耳鼻科を受診し、なるべく口を閉じることを意識させて、鼻呼吸ができるようにしましょう!

こちらの口呼吸についても、また詳しく発信していこうと思います。

 

まとめ

ただ残念ながら上記のことを「すごく頑張っているのに、どうしてうちの子は虫歯になるの!?」と言われることも・・😖

やはり「体質」のように「歯の質」があるのも事実です。虫歯になりやすい歯、なりにくい歯はあります。

でも乳歯が虫歯だらけだったけど、きちんと治療してあきらめないで続けていたら、永久歯はまだ虫歯になっていない!そんなお子さんもたくさんいます。歯は一生の付き合いです。ぜひ長い目で上記のことを意識して続けてみてください😊

 

歯医者デビューって何歳から?

はじめまして、ママ歯科衛生士のぴよです🐣

普段は一般の歯科医院で働いています。

日々の出来事や、普段患者さんから聞かれるあれこれ、、その中からちょっと役立つプチ情報etc・・を発信できたらと思っています!

 

今回初投稿❗テーマはズバリ『歯医者デビューって何歳から?』

なぜこのテーマかというと、、

ママ、パパに一番よく聞かれる質問だから💦

 

子供の歯に関心を持つママ、パパは増えている!


私の勤務している歯科医院は、お子さんがたくさん来院されます。

ひと昔前は、歯医者なんて虫歯になったらいくところ。私が子供の頃はそうでした。

今は違います!ママさんやパパさんたちは、いかに子供の虫歯を予防するかにとても関心を持っています。

早ければまだ前歯2本だけの、6ヶ月の赤ちゃんを連れていらっしゃる方も!

それだけお子さんの歯を虫歯にしたくない!歯を守りたい!と強く思っているママパパが増えているんですね。

歯科衛生士にとってはとても嬉しいことです😊

虫歯を予防したいけど、何歳から歯医者に通えばいいの?


そうは言っても、虫歯もなさそうだし、歯医者に連れていくタイミングがわからない。

そんな方も多いのではないでしょうか?

もちろん、心配なことがあれば、前歯2本だけでもいいんです!どんどん歯医者さんに相談してください!

ただ特に心配事がなければ、、

私の勤務している歯科医院では、「2歳半前後を目安に」とお話しています。

 

なぜ2歳半前後が目安?


乳歯20本が生えそろう平均の年齢が、このくらい。もちろん個人差はあるので、あくまで目安です!


自治体で1歳半の歯科検診がありますよね?そこで問題がなければ、2歳半前後を目安に、定期的に検診を受けたり、フッ素などの予防処置を受けることをお勧めします。

最初は泣いてしまったり、怖くてお口を開けられなくて、きちんと診てもらうことが難しいお子さんもいます。

でもこのくらいの年齢から少しずつ、歯医者さんに慣れておくことで、いざ虫歯で治療しなきゃ!となった時も、スムーズに治療に入ることができます。

 

まとめ


歯医者さんによっても、意見は様々なので、絶対にこの年齢!という決まりはありません。

心配があれば、何歳でも大丈夫👍

ただ、何歳になったら歯医者に連れて行けばいいのかなあ、、と迷っているママパパは「2歳半前後」を目安にしてはいかがでしょう。

少しでも参考になれば幸いです!